バイオグラフィー |
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![]() 彼は幼少期からティン・ホイッスルやフルートの練習を開始し、今ではティン・ホイッスル、ロー・ホイッスル、アイリッシュフルート、イーリアンパイプを演奏する売れっ子ミュージシャンです。 マルチ奏者ぶりは管楽器以外にもおよび、アルバムではブズーキやギター、ベースやバウロンやドラムも演奏しています。 マイケルはこれまでに数々の賞を受賞してきました。 1989年に18歳でAll Ireland Championをフィドル奏者のデジ・ドネリーDezi Donnellyとともに受賞し、”Champions of the North”というデビュー・アルバムを制作しました。1994年にはBBC Young Tradition Awardを、2001年にはBBC Radio 2Folk AwardsでInstrumentalist of the Year を受賞しました。 マイケルはソロ活動の他、多くのバンドのメンバーとして活躍してきました。彼はケルティックロックバンドであるToss the Feathersの設立当初のメンバーであり、そのとき彼はまだ学生でした。 同時期に彼はフィドルのDezi Donnellyやバウロンのジョン・ジョー・ケリーJohn-Jo KellyとFleadhanna(フラー、伝統音楽の大会)で出会い、共に技を競い合いました。その友情は今日まで続いています。 また、1995年には後に「フルックFlook」と改名する「フルーク!Fluke!」 をブライアン・フィネガンBrian Finneganやセーラ・アレンSarah Allenと共に始めますが、ライブ・アルバムを録音しツアーが終わると同時に彼は別の目的のために脱退してしまいました。 のちに彼はバンド 「ルナサLúnasa」の立ち上げに関わり、1997年から2000年までのメンバーとして在籍し2枚のアルバムに参加しました。 同じ時期にスコットランドのバンド「カパーケイリーCapercaillie」にも参加しており、2014年現在までに6枚のアルバムに参加しています。 1999年にはエデンズ・ブリッヂEden’s Bridgeにも参加し、3枚のアルバムを作り、そのバンドのメンバーと共にさらに2枚のアルバムも作りました。 マイケルは定期的にアフロ・ケルト・サウンド・システムAfro-Celt Sound Systemと歌手のケイト・ラスビー・バンドKate Rusby’s bandでも活動しています。 そして、いよいよ2011年には彼のバンドであるMichael MacGoldrick Bandが動き出しました。このバンドはギター、バウロンに加えてタブラやホーンセクションを加えた壮大なもので、モダンでハイセンスな伝統音楽を演奏しています。 彼は様々なローカルなフェスティバルや世界的なフェスティバルに参加し、多くのワークショップを開催する中で、知名度や人気を獲得していき、今ではアイリッシュ・ケルトを代表するミュージシャンとなり現在もケルト音楽界の要となって精力的に活動を続けています。 |
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演奏スタイルや音楽性について |
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マイケルのルーツは伝統的なアイルランド音楽にありますが、そこで培った演奏技術を活かして、トランス音楽やジャズ、ブルーグラスなどの様々なジャンルの音楽も取り入れながら幅広い音楽表現を試みています。 また彼は、類い稀なる技術と豊富な芸術的センスを融合させて高品質で新しい音楽づくりを目指し、それらはパフォーマンス、作曲、アレンジ、プロジェクトなどにも明白に表れています。 そうした彼の演奏により、ケルト民族音楽はその人気を高め、多くの人々の記憶に留まることになったと言っても過言ではありません。 まさに現代のケルト音楽の最前線を切り開くパイオニアなのです。 |
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おすすめアルバム |
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Aurora Heidi Talbotがボーカルを担当し、Dezi Donnelly、Donald Shaw、John MacCusker、Donal Lunny、Ed Boyd、Parvinder Bharat、Anna Massie、Signy Jakobsdottir、Dermot Byrneなど豪華ゲストを迎えてのソロアルバムである。 1. Freefalling Reels: If You Go First/Frankie's/Freefalling 彼のイーリアンパイプスから始まるこの曲はとにかくかっこ良く現代的です。バックでは、金管とパーカッションの伴奏が新鮮で、ライブハウスで立ち上がって踊りたくなるような軽快なリズムです。 2. Late Nights At the Central: Late Nights At the Central/Heart Shaped Wood/Lost In Blackstick/Christy's Carrots 1曲目とはがらりと表情を変えてゆったりとしたトラックです。マイケルがアイリッシュフルートを演奏し、ギターやフィドルパーカッション、イーリアンパイプスなどたくさんの楽器とのセッションのような楽しいサウンドがずっと聴いていたくなるような魅力を持っています。 3. Mackerel and Tatties: Becks Verandah/Perth Reel/Mackerel and Tatties/Salton De San Martin ドラムがジャズのようなリズムをきざみ後からアイリッシュフルート、コンサーティーナとメロディーが重なっていく。マイケルのグルーブ感がたまらず、思わず体全体がノリノリになってしまうはずだ。 4. Annam Cara/Ships In the Night 一曲目はゆったりとした曲だが、細かい装飾や揺れ、感情を揺さぶるようなサウンドが素晴らしく、聴き惚れてしまう。疾走感がある2曲目はジャズ感たっぷりの重厚な伴奏と途中のマイケルのホイッスルのソロ、トランペットのソロがたまらないので是非聴いていただきたい。 5. Mickey's Reels: Old Mickey McKiernan's/My Sweetheart Jane/Old School Master とてもかわいらしいセットで、覚えたら鼻歌で歌ってしまいそうな私のお気に入りのトラックだ。イーリアンパイプスとアイリッシュが同じメロディーを心地よく気楽に吹いてくれてとても心地よい。 6. Stone of Destiny/Cora's Tune 2曲セットのこの曲はどちらも落ち着いた雰囲気だが、ローホイッスルで始まるメロディーがアーティスティックでとてもクール。ハーモニカが入っているのも面白い。マイケルが気持ち良さそうに楽しく演奏している姿が目に浮かぶ。 7. Corrievreckan: Corrievreckan/the Stonewaller/Jonah's Crossing 同じフレーズのメロディーが続く後ろで伴奏が表情を変えていく。伴奏にピアノが入ることで今までのアイリッシュとは違った雰囲気がまたいい。また、10拍子の3曲目はノリがかっこ良くて好きだ。 8. Pontivy 題名の意味は分からないのだが、このアルバムの中で一番好きなトラックだ。この曲を聴くと、楽しかった思い出が頭の中を巡っていく。 9. Waterbound 歌が入った素敵な一曲だ。女性と男性の性質は異なるが見事に溶け合うハーモニーが美しく、聴きながら何度も寝てしまいそうである。 10. Baltimore Beginners: Baltimore Beginners/Pit Street Jig/Brendan's Birthday 終止シンプルで落ち着いた伴奏に合わせるのは、やはり落ち着いたホイッスルのメロディーである。シンプルなテーマを何度も繰り返し演奏しているのに全く飽きずずっと聴いていたいという魅力に溢れている。 11. The Jolly Angler: the Jolly Angler/the Cotton Tree/the Magnet Reel こちらも同じテーマをずっと弾いているのだがいつまででも聴いていたいという衝動が起きるほど面白い。また3曲で構成されているが、どれも雰囲気ががらりと変わり聞き応えがある。伴奏のシンプルさがメロディーをさらに引き立ててくれる。 12. Tunin Dre 前奏からジャズ感たっぷりのかっこいい伴奏が入り、最初から体が動き出したところでフィドルとホイッスルのメロディーがさらに心を踊らせる。シンプルにまとめられているが、様々な要素が凝縮されたクールなトラックだ。 |
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ディスコグラフィー |
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Solo/duo/trio ●Morning Rory (1996) ●Fused (2000) ●At First Light (with John McSherry) (2001) ●Wired (2005) ●Aurora (2010) ●Live(with John McCsker &John Doyle,2009 tour) (2012) As band member of Flook ●Flook! Live! (1996) Toss the Feathers ●Live at the 32 Club (1988) ●Rude Awakening (1993) ●Columbus Eclipse (1989&1993) ●Awakening (1991) ●TTF’94 Live (1994) ●The Next Round (1995) Arcady ●Many Happy Returns (1995) Eden’s Bridge ●All in a Life EMI (2000) ●Isle of Tides (2002) ●Live – In a Little Room (2004) ●Richard Lacy, Michael McGoldrick etc (2008) ●North Lights (2012) Capercaillie ●Beautiful Wasteland (1997) ●Nàdurra (2000) ●Live in Concert (2002) ●Choice Language (2003) ●Roses and Tears (2008) ●At the Heart of It All (2013) Lúnasa ●Lúnasa (1998) ●Otherworld (1999) Kate Rusby ●Hourglass (1997) ●Sleepless (1999) ●Little Lights (2001) Sharon Shannon, Frankie Gavin / Dezi Donnelly, Jim Murray ●Tunes (2005) ●Upside Down (2006) ●Renegade (2007) As guest artist ●1 Douar(Alan Stivell) (1998) ●Volume 1: The Source(Bis Sky) (1999) ●Volume 2: Release(Afro Celt Sound System) (1999) ●identités (Idir) ●Seal Maiden (Karan Casey) ●Yella Hoose (John McCusker) (2000) ●Shots (Damien Dempsey) ●The Arms Dealer's Daughter (Shooglenifty) (2004) ●ZOOM ZOOM ZOOM (Aquarium) (2005) ●Before the Ruin (Kris Drever, John McCusker & Roddy Woomble) (2008) ●Imeall (Mairéad Ní Mhaonaigh) (2009) ●Get Lucky (Mark Knopfler) (2009) ●Privateering (Mark Knopfler) (2012) |
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公式ホームページや情報など |
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Capercaillieホームページ PLIDE OF MANCHESTER ALL CELTIC MUSIC Celtic – Instruments.com The Irish Tune Composers’ Pages |
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三浦郁実さん 著 | |||