現在、カートには商品がありません
カートの中を見る
ご利用ガイド お問合せ

ケルトの笛奏者の紹介

map

Harry Bradley

バイオグラフィー

  ハリー・ブラッドリー Harry Bradley(1974)は、ベルファスト出身のフルート奏者です。

12歳のときにPlanxtyやThe Bothy Bandといったバンドの録音に影響を受けてティン・ホイッスルの演奏をはじめ、地元ベルファストではフルートの演奏が盛んだったこともあって、周囲の演奏者たちの影響でフルートも演奏するようになりました。
当時影響を受けたプレイヤーとして、ノエル・レニハン Noel Lenihan、 マイケル・クラークソン Michael Clarkson、 サム・マリー Sam Murray、 ブレンダン・オハラ Brendan O'Hareらの名が挙げられています。
のちにはジョン・マッケナ John McKennaやトム・モリソン Tom Morrisonといった1920年代の古い録音で伝えられるプレイヤーや、シェーマス・タンジー Seamus Tansey、 デジ・ウィルキンソンDesi Wilkinsonといった近年のプレイヤーの影響も受けて、自身の演奏スタイルを確立していきました。

演奏スタイルは、ベルファスト周辺のプレイヤーに顕著なブレスでノリを作るスタイルを受け継ぎつながら洗練させたもので、跳ね回るようなリズムの奏法を得意としています。
一見豪快に見えるこの奏法は実は非常に繊細なブレスコントロールを必要とするもので、CDの演奏レパートリーとしてしばしばメロディーの跳躍が激しいホーンパイプを軽々と演奏している("Bad Turns & Horse Shoe Bends" Tr.4など)ことからも、その技術の高さを伺うことができます。

フルートはSam MurrayのD管を主に愛用し、D管以外ではHammy Hamilton、 Thomas Aebiといったメーカーの楽器も録音に使用しています。
自身の録音作品ではフルートやファイフなどの横笛を主に演奏しますが、イーリアン・パイプスの演奏にも優れ、しばしばPodcastで録音を公開しています。
これらの録音で使用されているD管のセットは、北海道のパイプ制作家、中津井眞氏によるものです。
 
■The Errant Elbow
http://errantelbows.podbean.com/

ほかに日本の尺八やスロバキアのフヤラといった楽器も演奏し、次のような実験的な作品にも参加しています。

■Dave Flynn "The Forest of Ornaments" (2009)
http://cmc.ie/nmni1/flynn.html

日本には2003年にポール・オショネシー Paul O'Shaughnessy、 タラ・ダイアモンド Tara Diamondとのトリオ(The Liffey Banks Trio)として、また2004年にはポールとのデュオにダンサーのショーサブ・オニャクタンSeosamh O'Neachtainを加えたメンバーで、ツアーに訪れました。
当時のイベントの内容や告知情報は、有志の運営スタッフによるウェブサイトにまとめられており、イベント終了後にリリースされたCDの情報等も含めて非常に丁寧にフォローされています。

■ポール・オショネシー&ハリー・ブラドリー日本公演
http://www.geocities.co.jp/junfumihp/top

2015年現在、その後の再来日はありませんが、2011年に東日本大震災が起きた際には、地震から二ヶ月後にダブリンで開催された「日本との団結(Solidarity with Japan)」と題したギグに、日本と関わりの深いミュージシャンの一人として参加しました。このギグはインターネットを通じて日本各地のアイリッシュパブなどでも中継され、多くのアイルランド音楽愛好家を元気づけてくれました。

■Solidarity With Japan Gig

演奏動画   

レビュー

 
The Night-Rambler's Companion(2006)

Harryのソロアルバムの中でも特に伴奏や共演者の演奏とのバランスがよく、入門用として聴きやすい作品。ゲストはMary Corcoran (piano)、 Paul O'Shaughnessy (fiddle)、 Emmet Gill (uilleann pipes)。
エンジニアリングスタッフとしてマルチ楽器奏者のJohn Blake(録音)、元LúnasaのTrevor Hutchinson(ミックス)といったミュージシャンが関わっており、フルートの音色が出色のクリアな音質で収録されているのも一聴の価値ありです。
アルバムの売り上げは全額、ネパール・チベット・ジンバブエ等の子供たちを支援するチャリティ団体に寄付されます。
 

ディスコグラフィー


■ソロアルバム

●Bad Turns and Horse-shoe Bends (2000)
●As I Carelessly Did Stray (2002)
●The Night-Rambler's Companion(2006)
●The First of May (2013)


■ユニット

●The Tap Room Trio (2003)
Jessie Smith、 John Blakeとのトリオ
●...Born for Sport (2005)
Paul O'Shaughnessyとのデュオ
●Pleasures Of Hope(2009)
Michael Clarksonとのデュオ

■ゲスト参加

●Altan "The Blue Idol" (2002)
●V.A. "An Gaoth Aduaidh" (2004)

 
  • 友だち追加