日本のケルト/アイリッシュ・シーンの大ベテランの笛吹きレディ、安井マリさんをご紹介。
リコーダー奏者として活躍する傍ら、ティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルートを駆使してスタジオやコンサートを通じて、広くその音色を響かせています。
ティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルート リコーダー奏者
大学でフルート専攻、第3回日本フルート・コンベンション・コンクールのアンサンブル部門にて優勝。
リコーダーも専門に学び、東京リコーダーオーケストラメンバーとして全国各地でアンサンブルを中心に演奏活動をおこなうかたわら、大学卒業後に出会ったアイルランド音楽に惹かれティン・ホイッスルを始める。
’91 初来日したアイルランドの大御所バンド、ザ・チーフタンズのステージで共演。
その後、カルチャースクール数カ所にてティン・ホイッスルクラスの講師を10数年務め、アイリッシュミュージックやとホイッスルの普及につとめている。
2013年、結成50年を迎えたチーフタンズを迎えるにあたり、トリビュートバンド LADY Chieftainsを結成しオーチャードホールの公演で共演したほか、アイルランド大使館、首相公邸などでのイベントで演奏をおこなう。
現在はカルチャー等で指導のほかアイリッシュパブでのライブ、イベントでのコンサート、レコーディングなどで活動中。
槇原敬之、嵐、鬼束ちひろ、イルカ、南こうせつ各氏など多くのミュージシャンのアルバムや、映画、ドラマの劇中音楽に参加している。
2013年にティン・ホイッスル&アイリッシュ・フルートのソロアルバム『My Favorite Melodies Vol.1』2014年に『My Favorite Melodies Vol.2』を制作。
朝日カルチャー新宿&立川、池袋コミュニティカレッジ、よみうり文化センター自由が丘講師。
ティン・ホイッスル、アイリッシュ・フルートという楽器に出会い、昔から大好きだったケルトの音楽や、日本の唱歌を奏でているうちに、素敵なメロディを伝えたいという気持ちが大きくなり、大好きな曲を集めて2枚のアルバムを作りました。
アイルランド民謡を中心に、スコットランド、イングランド、ウェールズ、アメリカ、そして日本で歌い継がれて唱歌などお気に入りの曲を集めてみました。
1枚目はギター、2枚目はハープにサポートしてもらいました。
何百年もの前から伝承されて来たメロディが海を渡って日本に届き、日本語の歌詞がついてまた100年以上歌われ続け、その美しいケルト音楽を聴いた日本人がまた美しい唱歌を作り、誰もが一度は聴いたことがあり懐かしい気持ちになる、そんな曲を散りばめてみました。
これからもずっと伝承していってほしいという思いと、アイルランドの笛、ティン・ホイッスルやアイリッシュ・フルートの音色をもっと知っていただきたくアルバムを制作いたしました。
多くの方に聴いていただけたら嬉しいです。
日本のアイリッシュ・シーンでの長いキャリアを持つケルトの笛吹き、安井マリさんの待望のCDです。
ギターやハープによるシンプルな伴奏の上で朗々と響くティン・ホイッスルやアイリッシュ・フルートの音色を活かした、日本で良く知られたメロディによる楽曲の数々。
ケルト音楽の入門者には、より楽しんで頂けることと思います。
アコースティックな楽器のみによる、心が安らぐ、耳に心地よいサウンドは、多くの人のこころに深く届くことでしょう。
また、笛を吹き始めたばかりの方には、ゆっくりで吹きやすい曲が多く収録されており、きっと吹きたい曲もたくさん見つかるのではないでしょうか。
ゆっくりな曲の歌い方や装飾音の付け方も参考にもなるので、ぜひ、まねて吹いてみることをお勧めします!
シンプルなだけではありませんよ。
多重録音を駆使し、いくつもの縦・横笛が重なり合う編曲は、普通のアイリッシュ音楽では聴けるものではありません。
どの曲も、自然に流れるように演奏されていますが、耳をこらして聴けば、とっても凝った編曲になっていることがお分かりかと思います。
低音のバス・リコーダーを混ぜているところもユニークですね。
マリさんによると、「アルバムにいれたAsh Groveはホイッスル&フルート&バスリコーダーの4声ですが、こんなアンサンブルも世界にはないと思ってます。結構気に入っています。」 とのことで、このテイストは、長年リコーダー・アンサンブルの世界で活躍されてきたマリさんならではのセンスでしょう。
どんなふうに笛が絡み合うのか、ぜひ注意して耳を傾けてみてください。
1作目ではアイルランド、ウェールズ、スコットランドなどケルト圏のメロディを集め、2作目では日本の童謡も収録。
vol.1ではギターサウンドの伴奏ですが、vol.2ではアイリッシュ・ハープが伴奏。
2枚聴いてそれぞれの楽器の良さを楽しむのも良いですね。