出展 pixabay.com
ケルト音楽を地域別に考えてみよう!の第一回目はスコットランド音楽について書いてみたいと思います。
ちなみにアイルランド音楽をアイリッシュと呼ぶように、スコットランド音楽はスコティッシュと呼称します。(なんとなくコケティッシュに響きが似てますね)
スコットランドはイギリスと同じ島の北側に位置し(ひとつ前のコラムに地理が載っています)アイルランドにとても近いゲール文化圏の地域が多いのが特徴です。
アイリッシュと同じくダンス音楽を多く演奏し、リズムもこのコラムで紹介したようものを演奏しますが、スコットランド独特の「ストラススペイ」というリズムもあるんです。
言いにくい。すとらすすぺい。
そんなスコティッシュの演奏で、メインに使われる楽器はフィドルとハイランドパイプ(いわゆるバグパイプ)の2種類。
またアコーディオンも演奏される機会が多いそうです。
そして伴奏楽器にピアノが使われることが多いのも特徴的なんだそうです。
メインが笛、フィドル、パイプ。そして伴奏がバンジョーやギターの多いアイリッシュに比べると、少し落ち着いた印象を受けますね。
それは、スコティッシュがジャズの影響を多分に受けていることにも関係あるようです。
どちらかというと、モダンな演奏や、実験的な演奏も多く、近年のアイルランドの不景気でアイリッシュの勢いが弱くなっている中、どんどんと新しいアーティストを輩出し、ケルト音楽の新たな顔になろうとしています。そんなスコティッシュが、いま熱いんです!!
また、これは個人的な印象ですが、北に位置し、広大な森や山々など厳しい自然と共存している環境からか、北欧音楽ととても近い雰囲気を感じます。
ちなみにぼくが初めて聴いたケルト音楽はアラスデア・フレイザーとポール・マクリスの「The Road North」というスコティッシュのアルバムです。このアルバムを聴いていなかったら、今こうしてコラムを書いていることもなかっただろうと思うので、本当に思い入れのあるアルバムです♪