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店長、ケルトの国でのんびりする

5日目「1.7ユーロをフランス語で言うのはかなり難しい」

前回、幹線道路沿いにあるオーガニック系、ヴィーンガン系の食材がたくさんある素敵なスーパーに行った帰り道でのお話の続きです。

人っけのない、閑散としたバス停で待っていますと、遠くの方から電動キックボードに乗った大柄な男性が視界に入ります。

こちら、幹線道路沿いなので、歩いて移動するにはすべてが遠い、だから電動キックボードでの移動は理にかなっているなぁ、なんて思っていますが、なぜだかぼくの方を見た後、まっすぐこちらに向かってきます。
また、向かってくる最中に二度ほど周りを見渡していました。

そこで、ここ数年で旅慣れてきた店長は、万一に備えて、最悪な事態を想定しておきます。

まず、電動キックボードに乗って、悪いことをしようとしている人の気分になりきります。

自分が悪いことをしたい、そして電動キックボードに乗っている、さらに人気のないところにひとりぽつんと立ってる人を見つけた。仮に有効な武器を持っていた場合、襲ってお金をゲットするのはたぶん簡単です。
ただ、そういう犯罪行為には、もれなく逮捕のリスクが伴いますので、目撃者がいるのはよくない。また、お金をゲットする際に暴行をする・しないによっても罪の度合いが変わるので、その辺は臨機応変にやりたい、うん、気をつけよう!
では、周りを見渡し、誰もいないことを確認。うん、誰もいないぞ。じゃあ、犯行は素早く行うぞ!

そんなことを考えながら、現実になったら色々大変そうだなーとか思っていたら、その人が店長の目の前で電動キックボードを停め、そのまま歩道に上がってくるではありませんか!

こうなると、さっき想定していた事態に備えて、どう対応するかも考えねば!と、頭をフル回転させます。

① 現金はたいして入っていないし、パスポートなんて持ち歩いていないので、サイフなどを盗られる分にはなんの問題もない。クレジットカードは入ってるけど、家に帰ったら電話で止められるし、その間に使われたものについては保険で保証されるはず。

② スマホなど電子機器が盗られたとしても全部買い直せるものですし、店長はAppleユーザーで、昨日レンヌでAppleストアっぽいとこを見かけていたので、こちらも問題ない。(あと、財布も電子機器も保険でカバーされる)

③ あれ、そういえばこの場所、ブル太くんの家からバスで20分ぐらいかかったんだよなぁ。

④ バスの金額っていくらだったっけ、たしか1.7ユーロぐらいだった気がする。

⑤ そうだ、事情を説明して、全部の持ち物を無抵抗で渡す代わりに、1.7ユーロだけ現金を残してもらおう!1.7ユーロをフランス語で言うと、たしか「あんずーほ・そわさんでぃーせんちむ」みたいな感じだったはず。難しいな……

なんてことをしっかりとシミュレーションします。

ついに手の届く範囲までその人がやって来ました。

すぐにはぼくの方には来ない、そしてバス停の時刻を見ている。これはきっと油断させる作戦に違いない、さあ、いつぼくは1.7ユーロを残してとお願いすればいいんだ。

そんな緊張の瞬間が訪れ…ましたが、そこに1台のバスがやって来ました。
残念ながら、これはブル太くん家方面へのバスじゃない、ちくしょう!と思っていたら、その電動キックボードの方が、よいしょっとキックボードを畳んで、バスに乗り込んでいきました。

なーるほど!

ふつーに
① もうすぐバスの時間だなー
② まだバスは来てないのかな(キョロキョロ)
③ 人が立ってるってことはまだ来てないと思う
④ 念の為バス停の時刻表見ておこう
という流れだったようです。

疑ってごめんね、お兄さん。

あと、自転車とかキックボードごとバスに乗っていいんだね!

ほんの数分間で、勝手にサスペンスフルな時間を過ごしましたが、色々といい勉強になりました。

帰ってすぐにブル太くんとお母さんにその話をしたら、オチのあとにだいぶ笑っていました。

「たしかに1.7ユーロを死守できるかどうかで、だいぶ変わるよね」
「その人が悪い人だった場合、1.7ユーロ残してくれるかなー」
「説得材料として、バスに乗っても家に着いて電話できるまでに20〜30分はかかるから、その間にクレジットは使えるってことを伝えれば、なんとかなるかなー」
「iPhoneとかは使えなくなっても売れるから、1.7ユーロぐらいならくれるかも」
「ただ、英語が通じない場合はどうだっただろうね」
「その場合、発音が簡単な2ユーロ(ドゥズーホ)の方がよいかも」

みたいな話で、大いに盛り上がりましたとさ。

店長のゆるり旅の心構え

今回は結局ただの取り越し苦労でしたが、旅をしていると、こういう緊張感のある場面というのは時々出会します。
でも、それは旅行の一部ですから、店長はそういう時のために、旅行保険は少しいいやつに入るようにしています。なので、スタンスとしては、全貴重品を渡してしまっても別に問題ないのです。(気持ち的な話です)

それに、これまでも書いたように、旅に出ても特に予定は立てませんから、その事後処理でスケジュール調整が難しくなる、なんてこともありません。これもまた、非日常を経験する旅行の醍醐味として、受け入れればいい話。
そういったトラブルで、もし怪我をした場合に発生するかもしれない高額な治療費についても、かなりの額までカバーされる保険を選んでいるので、そんなに心配はしていませんし(店長は体が弱いですから)、さらに言うと、もしも撃たれてこの世からの卒業となったとしても、ちゃんと家族に結構な額が入る保険を選んでいますので、「それもまた人生」ですよね〜と思っています。

こちとら、わざわざ安全な家、自分の町から飛び出して、いつもと違う経験を得ようと海外に来ているわけですから、店長は本当になにも気にせず、来たもの全部を受け入れようという気持ちで旅行をしています!

 
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