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店長、ケルトの国へ行く

16日目 コーニッシュ・トラッドを聴きながら

お目当のフォークミュージックの会場に着いたところ、すでにステージははじまっていて、何組目かのパフォーマンスでしたが、まずはおじさん3人のアカペラ(ときどきwithギター)の優しい歌声に癒されます。

歌、それも漁師さん(フィッシャーマン)の歌がすごい多いようで、人気曲を歌うときは、会場のみなさんも一緒に口ずさんでいるのが印象的。
なるほど、舟唄文化がコーンウォールにはあるのかも。

続いて、すごくシャキシャキした小柄の女性が出てきて(すごい人気)色々と解説してくれたあと、その女性が所属するダンスグループのパフォーマンスに。
マンドリンやアコーディオン、フィドル、リコーダーのバンドの演奏に合わせて、伝統的な踊りを披露してくれました。

さて、この会場のPA(音響)が、控えめに表現しても「史上最低」で、バンド内のリコーダー以外の音を全く拾わないマイクで演奏が続きます。

ぼくは最前列(というかステージ目前のアスファルトの上)に座ってたんで、かろうじで生音が聴こえたのですが、少し離れると、ぴ〜ひょろり〜というリコーダーの音色だけが寂しく響く中、ステップを踏みならすみなさんの踊りを見る…みたいな感じで、とてももったいない。

そのうち、左右のメインスピーカーのうち、右側のスピーカーの音まで止まって、いよいよ中世のコンディションに近づいてしまいます。

すると、見かねたおじさんが、若い女性と楽しそうにしゃべってるPAさんにスピーカーの異常を伝えて、そりゃあいかんと、豪快な調整スタート!
スピーカーを叩いてみる、コードをムチのようにしならせてみる、プラグを抜いたり挿したりしてみるなど、ダンス顔負けのパフォーマンスのあと、ついにスピーカーが復活したときに、大きくガッツポーズをして、会場から拍手が。

なるほど、こういったパフォーマンスもきちんと楽しまないと、と気づかされました。(本当に?)

到着してから、何も食べてなかったので、近くの屋台をチェック。
すると、素敵なヒゲがチャーミングなお兄さんが走ってきて、「もしかしてJPかい?」と声をかけてくれました!

なんてこった、日本から1万キロはなれた英国 ペンザンスの地で、声をかけられるなんて!
こちらのキャスさんは、コーンウォール在住のマンドリン&ギター奏者の方で、イオロォさんのFBを見て、ぼくがこの祭りに来ることを知ってくれてたみたいです。

おかげで、話し相手ができたので、このお祭りのことやコーンウォール音楽のことを、根掘り葉掘り聞きます。(こんなチャンス逃せません)

キャスさんのガールフレンドやお友達の方ともお話ししながら、続いての弦とクラリネットのフレンチの香り漂うカルテットや合唱、フィドルのデュオとダンスなんかを堪能。

また、途中でベトナム料理(なぜかエスニック料理屋台ばっかり)を注文していると、今度はダンスグループのしゃきしゃきした小柄な女性が近づいてきて「もしかしてJPかしら?」と、コーンウォール愛に溢れるアレックスさんから声を掛けていただき、またお話しさせてもらいました。

いやぁ、生まれて初めて、フェイスブックのすごさを痛感しつつ、素晴らしい音楽(とポンコツPAさん奮闘記)を体感でき、現地の方々ともお話しできて、大満足の1日となりました。
 
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