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店長、ケルトの国へ行く

4日目 ファンキーなパイパー・バンド

超蒸し暑い日本から、北海道よりもずーっと北に位置するスコットランドにやってきましたが、「なんちゃらって海流だかの影響で、そんなに寒くはない」ってふわっとした情報を元に服を選んだので、実際来てみりゃ、湿度が低くて風が強いので、体感温度がなかなか寒い!
昨日、おとといと結構歩きまくってたから、汗だくになって半袖で十分だったけど、ちょっと落ち着いて街を歩いてみると、もこもこダウンを着込んだ人たちも結構歩いていて(半袖の人も同じぐらいいるけれど)もしかして寒い国なんじゃないかと、4日目にして気づきました。

特にこの日は、すごい寒くて、あと筋肉痛もひどかったんで、海外初の薬局でホッカイロと軽い筋肉痛をやわらげる薬をゲット。

これまで全体的に盛り込みすぎてたので、もう少しペースを落とそうと、観光ガイドはなしで、これまで会った人たちにおすすめしてもらった場所を中心にぶらぶら。

「ハリー・ポッター」の作者J.K.ローリングが執筆に使っていたカフェ「エレファント・ハウス」や、エディンバラ国立博物館、日本語ガイド付きのウィスキー関連のアトラクション「スコッチウイスキー・エクスペリエンス」(試飲できて、ウィスキーグラスがもらえた!)など、あまり動かない系のプランでのんびり過ごしました。

その後、郊外に一件用事があったのでバスで、「高級住宅街=イングランド人ゾーン」なんて呼ばれているモーニングサイドを訪れたあと、スポーツショップに。
当然お土産屋さんではスコットランドのユニフォームを買ったんですが、実は以前の旅行の時からラグビーのアイルランド代表ユニフォームがほしくて、売ってないかなぁとのぞいてみたんです。
でも残念ながら見つからず市内に戻ります。

バスから降りると、またしてもバグパイプの音色が。
しかも普通と少し違うパンキッシュな感じ!
なんだろう?と音の鳴る方へ歩いていくと、若者たちのストリートライブに遭遇。

なぜかテトリスの曲を演奏していたんですが、構成がバグパイプ、エレキ、ドラムという、なかなかにスコティッシュ・ファンキーなバンド『The Spinning Blowfish』!
これは聴かねば、と座れる場所を確保して、しばらく鑑賞。

若者がロックやバラード、ラブソングにもバグパイプを自然に組み込んで披露するなんてのは、世界広しといえどもスコットランドぐらいじゃないかしら、と思いつつ、軽妙な演奏を聴いていました。

途中でアンプがおかしくなって、逆に前衛的なサウンドになるトラブルをうまく笑いに変えてみたり、ピッチがずれてきた時にパイパーが

「みんな、音程のずれたバグパイプほど聴くに耐えないものはないよね。でも、チューニング中のバグパイプも、全然聴けたもんじゃないんだよね」

「バグパイプのチューニングを一言であらわすなら”全然楽しくない(NO FUN)”」

「今からちょっとの間チューニングするけど、誰も動物をいじめてないし、狼が吠えてるわけでも、ぼくが発狂して叫び始めたわけでもないから、聴くに耐えないけど、できれば帰らないで、この苦悶の時間を共有しよう」


と、うまいこと「聴くに耐えない時間」を「珍妙で興味深い時間」に演出してみせるトークテクニックが見事だなと感心してしまいました。
 
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