【ストリーミングで見つけたケルト&北欧トラッド系音楽 vol.5】”Distant Kin”


出典 Amazon Music Unlimited – Distant Kin (Live)

ライター:hatao

ケルトの笛のhataoが、Amazon Musicで見つけた興味深いケルト&北欧トラッドをご紹介する連載。

新譜・旧譜問わず、良いなと思ったものを選びます。

Distant Kin

第5回目はインドとケルトのスーパー・コラボのライブ録音 “Distant Kin”。

タブラ奏者の頂点に立つザキール・フセインがケルト音楽に挑むというコンセプト・アルバムです。

この企画は、スコットランドのグラスゴーで毎年開催されるケルト音楽の祭典”Celtic Connections”のゲスト奏者として、ザキールが招かれたことから始まりました。

インド音楽とケルト音楽は音楽的にとても離れていますが、インドとイギリスとの歴史的な結びつきから、ザキールにはケルト音楽や楽器に親しみを感じていたといいます。

スコットランドでのコンサートで手応えを感じたザキールは、翌2015年にメンバーをアメリカに招き、ニューヨーク、カーネギーホールで上演、同年にサンフランシスコのジャズ・クラブでライブ録音をしました。

インド音楽側の参加者はZakir Hussain(タブラ)、Rakesh Chaurasia(バーンスリー)、Ganesh Rajagopalan(ヴァイオリン)。

ケルト音楽側はフランスのJean-Michel Veillon(フルート),スコットランドのCharlie McKerron(フィドル)、スコットランドのFraser Fifield(ホイッスル、パイプス)、アイルランドのTony Byrne(ギター)、スコットランドのPatsy Reid(フィドル)、イングランドのJohn Joe Kelly(バウロン)。

いずれもそのジャンルでは名の知られたトップ・ミュージシャンで構成され、パーカッション(タブラ vs バウロン)、ヴァイオリン(インド vs ケルト)、笛(バーンスリー vs フルート)という具合に、それぞれの楽器の奏法の対比が楽しめるメンバー選びとなっています。

どのような音楽になったかは、ぜひ皆さんが聴いてみてください。

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