オンライン音楽コンペティション2020に参加します!

ライター:hatao

こんにちは! ケルトの笛のhataoです。

アイルランド音楽家協会、通称CCÉが毎年開催しているイベントのひとつにアイルランド伝統音楽のコンペティション(競技会)があります。

伝統的な楽器や歌やダンスなどの各種目でアイルランド国内各県および外国支部ごとに予選を行い、選抜されたメンバーで全アイルランド・チャンピオンをかけて実力を競います。

上位入賞すると伝統音楽としての実力が公式に認められるため、プロを目指す音楽家のキャリアアップのために重要視されているようです。

かつてはアイルランドのCCÉの会員にならなければ日本人には参加資格がなかったようですが、近年は東京でもコンペティションが開催されるようになり、日本での予選を勝ち抜けばアイルランドで行われる本選に出場することが許されるようになりました。

私hatao個人はこれまでこういったコンペティションには参加したことがなかったのですが、最近アイルランド音楽への情熱が再燃して練習をしていることから、2020年冬のコンペティションへの参加を決意しました。

純粋に、自分の演奏するアイルランド音楽を本国人がどのように評価するのか知りたいと思ったからです。

このコンペティションはCCÉJapanが伝統音楽のイベント「フェーレ」の開催に合わせて非公式に模擬試験として開催するものです。

https://comhaltas.jp/2020/10/25/5541

残念ながらコロナウィルス流行のため今年は選手を集めての競技会という形式を取らず、ビデオ審査による採点方式となっています。

85%以上の得点を取れば「ゴールド」の賞が授与されるとのことです。

なお、高得点でもフラー・ヒョール本選への出場資格は与えられません。

私が参加応募したのは、以下の4種目です。

  • フルート・ソロ (ダンス曲とスロー・エアー)
  • ホイッスル・ソロ (ダンス曲とスロー・エアー)
  • フルートのスロー・エアー
  • ホイッスルのスロー・エアー

ほかにも「その他の楽器枠」でリコーダーでの参加を検討していましたが、今回は準備時間が足りないので見送りました。

コンペティション参加に際してはCCÉ発行の競技ルールブックを熟読して、そのルールに沿って参加しなくてはいけません。

そのルールブックにはどのような内容の曲をどのような楽器で演奏するのかなどが取り決められています。

ルールブックによると、フルート・ソロではD管またはE♭管、ホイッスル・ソロではピッチを問わず、いずれもアイルランド音楽の各種ダンス曲のうち3種類各1曲を2周ずつとスロー・エアーの合計4曲を演奏。

スロー・エアーでは2曲を演奏することになっています。

以上を把握した上でルールブックをよく読んでも言及されていないことが多く、たくさんの疑問が浮かんできたので、CCÉの担当者に質問を送りました。

以下にCCÉ担当者の許可を得た上で質疑を転載します。

Q:スローエアについては、伝統的な曲2曲であれば、自由に選曲できるのですね? 演奏時間や回数に決まりはありますか?

A:はい、選曲は自由です。

演奏時間の指定は無し、回数は2回繰り返しでお願いします。

Q:私の場合スローエアでフルートとホイッスル2部門エントリーしていますが、同じ曲を2つの楽器で演奏すると評価に影響しますか?

A:同じ曲を2つの楽器で演奏しても、評価には影響しません。

Q:リコーダーで追加エントリーしようと思っています。ソプラノリコーダーだと一般的なキーで吹けますが、アルトリコーダーだとキーを変えなくてはいけません。キーを変えたら減点対象になりますか? リコーダーとは、どんなリコーダーでも良いのですか?(例えばソプラノニーノからグレートバスまで)

A:ルールブックの「14 Rogha Gléas – Miscellaneous」にリコーダーについての詳細な記載が無いので、どんなリコーダーでも良いと思われます。

また、曲のキーを変えても減点にはならないそうです。

ルールブックに記載のあった「チューニングをエントリ用紙に明記」すべきかについては、明記しなくて良いとのことです。

Q:映像に音響的な加工を施すのは有り無しどちらでしょう?
使用するマイクについても、スマートホンとコンデンサーマイクでは音が全然違いますから、審査員の心象に影響しますよね。何か決まりはありますか?

A:音響的な加工は「無し」でお願いします。

また、録画環境についての決まりはありませんので、お好みの方法で撮影してください。

動画や音響のクオリティではなく演奏スキルを評価するので、スマホでもコンデンサーマイクによる録音でも、同等に審査していただけると思います。

Q:撮影したビデオの権利関係はどうなりますか? CCE公式ページに載ったりしますか? あるいはコンペティション終了後に自分のYouTubeで公開したら問題がありますか?

A:ビデオの権利は出場者にあり、ご自分のYouTubeでの公開は問題ありません。

CCÉ Japanでは、コンペティションの評価で金賞を受賞された場合、動画からのスクリーンショットをFB等SNSで使用させていただきます。

また、もしそれとは別に映像を使わせてもらうことがあれば、その際は改めてご相談させていただきます。

Q:スローエアーコンペでD管以外のキーの笛で吹くのは問題ありませんか?1曲はDで、1曲はBbで考えています。

A:問題ないとのことです。

以上です。

今回の締め切りは11/15(日ですので今からの参加には間に合いませんが、次回以降に参加する方は参考にしてみてください。

なお、ルールは変更される可能性もありますので、必ず最新のルールブックをご確認ください。

最後に、アイルランド人はコンペティションをどう考えているのだろうか、と疑問に思います。

私の知人のプロのフルート奏者、例えばSylvain BarouやJean-Michel Veillon、Brendan Mulhollandはコンペティションへの参加経験がありませんが、受賞歴はなくても世界でもトップクラスの奏者として認められています。

彼らが今コンペティションに参加したら、アマチュアやセミプロのプレイヤーは参加意欲を失くしてしまい競技が成立しないでしょう。

プロ奏者の参加を制限するルールはなさそうですが、おそらくアイルランドでは音楽やダンスを初めて間もない人が腕だめしに参加する、あるいは若者がギグのチャンスを得るための登竜門として参加するもので、いっぱしのプロ奏者が参加するものではない、というふうに考えられているのではないでしょうか。

そういう意味では、今回は順位を決めるものではないので楽器歴20年の私でも若い参加者に遠慮なく挑戦することができます。

今後、正式な競技会が開催されるときに参加するかどうかについては、今回の結果を踏まえてあらためて検討したいと思います。