アイルランドの楽器メーカー Mcneela製のボーンズの演奏法

ボーンズBonesとは英語で「骨」を意味するパーカッションです。

2枚の平らな肋骨(ろっこつ)を互いにぶつけ合って演奏するので、複数形の「ボーンズ」となります。

スペアリブを食べた後の骨がそのまま楽器になってしまうのですから、生活から生まれた、とてもシンプルな楽器ですね。

ボーンズはアイルランドでだけ演奏されているのではありません。

アメリカの伝統音楽でも使われているようです。この動画の1:30くらいから。

なんと両手で別々のリズムで演奏していますね!

アイルランドでは、メインの打楽器ではなく飛び道具的なポジションで、バウロン奏者の持ち替え楽器として活躍しています。

なかでもホイッスルとのミニ楽器コンビは出色で、有名なホイッスル奏者Mary BerginのCDでもたびたび使われています。

以下、ボーンズの特徴と演奏法についてMcNeela社の解説を翻訳しました。

ボーンズBonesは、世界でも最小クラスのパーカッションです。

ボーンズは民俗音楽で人気があり、アイルランド音楽の伴奏にも適しています。

ボーンズは通常は動物の肋骨から作られるのですが、それは音色が良くて、その湾曲した形が演奏時に重要となるからです。

しかしボーンズの形をまねて硬木で作られた楽器もまた人気があり、骨のボーンズのように鋭い音が出ないため、木製のほうを好む演奏者もいます。

ボーンズにはいくつかの持ち方がありますが、ここでは初心者におすすめの持ち方をご紹介します。

ボーンズの膨らみのある面を互いに向け合い、幅の幅の狭いほうを上にして持ってください(※訳者注:McNeelaの木製ボーンズは両端とも同じ幅です)。

片方のボーンは人差し指と中指の間にはさんで(これをトップ・ボーンといいます)、もう片方のボーンは中指と薬指の間にはさんでください(これをボトム・ボーンといいます)。

指は内側に折り曲げます。

トップ・ボーンは指でしっかりと押さえて固定し、ボトム・ボーンはゆるく押さえて自由に動くようにします。

ボトム・ボーンが、手を振った際に動きます。

ボーンズの先は揃えずに1センチほど離して握って、手を振ります。

こうするとボトム・ボーンが動いてトップ・ボーンに当たり、硬い打撃音が聞こえるはずです(カッ!)

この動作を繰り返し、安定して再現できるようにしましょう。

ボトム・ボーンはゆるく押さえることが秘訣です。

さもなくばボーンがうまく動かず、音が鳴らないでしょう。

今度は手のひらを左右に1往復します。

すると、「ロールRoll」という、三連符が出るでしょう。

これがマスターできれば、もうボーンズの練習の最初の段階に来ています。

これらの動作に慣れるまで、1回だけの打撃(カッ!)、2回の打撃(カカッ!)、そしてロール(カカカッ!)を練習してください。

私、hataoもかつてボーンズを練習していた時期があり、笛吹きの隠し芸として使っていましたが、今回は久しぶりに演奏してみました。

1分で持ち方と演奏方法を解説する動画を作成しましたので、ぜひご覧ください。

ボーンズは、2800円(送料・税込 ※2019年8月現在)で販売していますので、こちらからお買い求めください。


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